京都でグラフィックデザインに触れたかったらどこ行くねん。

京都でグラフィックデザインに触れたかったらどこ行くねん。

こんにちは。イノウエです。

従業員のみんなにはよく「デザインを学ぼうよ!」とか「いろんな物を参考にしようよ!」とか言っておりますが、、、

「じゃぁどこに行くったらいいんですか!?」と言い返されたら意外に困るのです。こんな時は東京がいいなーと思いますよね。どんな時でも展示会に溢れている。

で、困らないように、せめてメジャーな場所だけは調査しとこーと思っております。(注:筆者は生まれてこのかた京都在住ですが、あまりに勉強不足でなかなか返答に困るのです)

まぁ、デザイン学部も多い京都ですから、なんとでもなるでしょー。

DDD

大日本印刷株式会社の、あまりに有名なGGG(ギンザグラフィックギャラリー)の兄弟展示場的な展示場。太秦天神川駅から歩いてすぐ(一番近い出口からは5分もかからない)です。

元々堂島にあったのですが、2014年に移転してきてそろそろ5・6年ですかね。

オープンの時間は11:00ー19:00、大日本印刷の京都工場に併設されているため、日曜・祝日は休館となるので注意ですね。自分も何度か日曜日休館というトリッキーな感じに何度かやられました。

さて、こちらのDDDギャラリー、そんなに広くはないのですが、京都で戦後のグラフィックデザインに出会いたければ、行ってみたいところですね。大日本さんですから、印刷物を中心として実物大のポスターを間近に見ることができます。

2ヶ月程度のサイクルで企画展を開催していますが、どの展示会もグラフィックデザインという視点では参考になるものが多いように思います。

ちなみに、筆者は葛西薫さんのポスター、実物を見たのはこちらが初めてで感激したのを覚えています。ちょっと時代が前のポスターなんかもあるようですから、一度は行ってみてほしいですねー

 

細見美術館

細見美術館は、日本の実業家・日本美術コレクター、細見古香庵(1901−79)に始まる細見家三代の収集品を中心に企画展を開催されておられます。

細見美術館は、とにかく琳派・伊藤若冲という、グラフィックデザイン・日本などのキーワードにピンと来る人には堪らないコレクションが多く、そういった類の企画展を常に行なっているイメージなのです。

もちろん浮世絵とか、琳派と現代のグラフィックデザインを紐づけるような展示会とか、仏教美術、着物に関する展示会とかもやってた気がします。

この日はたまたまインド・タラブックスの展示会でしたが、ショップの書籍を見ても圧倒的に多いのは琳派や若冲

学生時代に、「ネオジャポネスク」、とか「京都っぽい」というキーワードで表現に困った時には必ず訪れていた記憶がありますね。

建物がまたオシャレなんです。学生時代ロクにデザイン学生をしてなかった自分が、唯一「デザイン学生っぽい」と思えたのは、細見美術館のカフェで課題についてぼんやり考えていた時ですね。

。。。

悲しくなったので次に行きます。

京都工芸繊維大学 美術工芸資料館

出た!母校。母校だからという訳ではないのですが、ここにある近代・現代のグラフィックデザインのポスター達は、グラフィックデザインを学ぶ方なら一度は訪れていただきたいと思います。

19世紀のアーツアンドクラフト運動を経てアール・ヌーヴォー、バウハウスやアール・デコといったグラフィックデザインの歴史の流れを辿るにはこの資料館が本当に良いと思います。

個人的にはグリッドや余白というデザインの基礎的な要素を学ぶにあたって、それだけで構成されたスイスやドイツのタイポグラフィのポスターの実物を見ることができたことは、教科書で見るよりも断然良い経験でしたね。

まぁ、とは言っても学生時代はこんな貴重な資料館がすぐ近くにあることは見て見ぬ振りをしておりましたが、、、

 

まとめ

今回は、自分がグラフィックデザインでヒントを得たいなーと思ったら、京都だったらどこに行くかなーという視点でまとめてみました。ただ、大阪も含めたらもうちょっとありそうなので、またまとめてみます!

  1. DDD:現代グラフィックデザインを見るなら!(基本企画展なので、内容に注意)
  2. 細見美術館:日本のグラフィック表現の要素を吸収するなら!(基本企画展なので、内容に注意)
  3. 京都工芸繊維大学、美術工芸資料館:グラフィックデザインの歴史から基礎要素を学ぶなら!

ってとこでしょーか。自分の知識の無さに呆れますが、京都ももうちょっと調べてみよう!

 

 

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