京都観光、人多すぎて困る、という人向けの記事を書いてみる。

京都観光、人多すぎて困る、という人向けの記事を書いてみる。

京都市にお越しいただいた方は、京都観光の人々で混雑した四条河原町にちょっとうんざりする、という経験をしているはず。人が少ない時は本当に素敵なまちだと我がまちながら思うんですけどね。

京都市なんかがその対策として打ち出しているのは分散化っていうキーワードです。特に春・秋の京都はなかなかの人混みになりますから、時間帯を分けるとか、観光地自体を分けるとか、そういう取り組みが求められているわけですね。

ちょっと数字を確認しましょう。

ここで、少し京都観光にまつわる数字なんかを見てみたいと思います。

  • 京都市は2018年、5275万人の観光客
    全観光客数自体は実は全体には6年連続、5000万人超えとはいえ、横ばい(意外でした)
  • このうち、宿泊客は1582万人、日帰り客は3693万人
  • 宿泊客は3年連続で増えている(2016年:1415万人)
  • 宿泊客のうち、外国人観光客は450万人(2017は353万人)
  • そのうち、香港・中国・台湾は合計すると201万人(韓国などのアジア圏を加えると250万人)、アメリカ・イギリス・フランスなどの欧州系は100万人、国籍不明その他は100万人
  • 日帰りを含めると、海外の方は805万人が京都に来ている。
  • 日本人の観光客は実は3年連続で減り続けている(2016年:4861万人→4470万人)
    特に2017年と比べると宿泊客も日帰り客も減り続けている

いやーなかなか面白い。一番大きく数字が変わったのが外国人観光客の宿泊者が約100万人増えたことです。宿泊施設が増加していることが大きな要因と思いますが、一方で日本人の観光客は減っており、課題が浮き彫りになっているのではないかなと思います。

そろそろ分散化の取り組みや、市民生活との共存を考えていかないと順調に増えている外国人観光客の数も頭打ちになってしまうかもしれませんね。

 

人混みを避けるためのちょっとしたTIP(日本人観光客の方向け)

ここからは、日本人の観光客が減っているっていうことなので、京都市民のちょっとしたTIPを書いてみたいと思います、これまたそんな大したTIPじゃないので、なかなか人混みは避けにくいかもしれませんが、、、

1、超有名観光地にはいかない、京都三大祭りにはいかない

これを言ったら元も子もない感じになるんですが、人混みを避けたかったら超有名な観光地は避けるべしです。そういう理由があって案外、京都人は超有名観光スポットのことを知らない人が多いのです。でも、万が一そんな超有名スポットに行く場合でも、京都人はちょっとだけ工夫したりします。

2、大通りを避ける

京都の人は縦横の大通りを避ける人が多いです。例えば河原町を通るんであれば、平行にある裏寺町通を通ったり(まぁ、最近は観光客も増えてしまったのですが、、、)、京極・寺町も避けて御幸町通を歩いたりします。

3、歩く・自転車

京都の人は歩く人が多いなーと感じます。地理感がわからないとバスを待ってしまって、バスだとどうしても人混みに巻き込まれてしまうんですよね。それだったら、若干遠くても歩く。知恩院から清水さんまでだったら歩きます(もちろん細かい道や境内の中を通って)。他にも吉田山から岡崎周辺までだったら歩く人も多いらしいです。人混みに巻き込まれるぐらいなら、散歩がてらブラブラ歩くほうがいいですよねー。

そして自転車なんですけど、もちろん人混みを避けるために有効なんですけど、京都の道って自転車用に走りやすい道と走りにくい道があって、観光客の人にも踏まえて欲しいです。

例えば御池から四条にかけての河原町通りとその周辺道路は、自転車ダメなのです。そして、駐輪場も少ない。なので、四条河原町などの中心部は自転車でのアクセスは避けた方が良いですね。

例えば、御池、堀川、五条は自転車用通路がある上に道自体が広いので東西南北長い距離を走るときには有効かも。いくら自転車が増えても上の道なら多分問題ない。烏丸は五条〜御池が混むので、その区間は避けた方が良いです。

そして、目的地に近づいたら細い道を通るって感じでしょうかね。学生が多いので自転車との共存に慣れている京都の街ではありますが、これから観光客の自転車利用が増えたらマナーや、京都独自の上のようなルールはこれから周知が必要でしょうね。

 

4、その他

その他でいうと、例えば京都市バスは人混みに巻き込まれるのが常ですが、走っている路線では京都バスとか、京阪バスを使うのも一つの方法だと思います。後は、絶対に春・秋は観光地には行かない。これは鉄則かも。

春・秋は超有名スポット以外でも京都は綺麗なんです。例えば、高野川沿いの桜とか、中心部でも紅葉が綺麗なお寺とかありますから、そういう所を探す方がいいかもしれません。

1月12月は比較的観光客が少ない時期ですから、そういう時期に観光名所に行くのもアリだと思います。観光名所は時期を選ばず学ぶことも、癒されることもきっとありますから。

そのほかの豆知識です!豆だけに豆大福の出町柳駅にある超有名なお店があるんです。知っている人も多くって、必ず人混みに巻き込まれます。が、、、実は予約可能でした(5年前ぐらいは)。お試しあれ!

 

あったらいいな、分散化のアイデア

1、観光名所を予約制にする

前にスペインのアルハンブラ宮殿を訪れた時に、時間区切りの予約制にしていたことに驚いたことがあります。観光名所で予約制にしている場所って結構あるんですよねきっと。有名観光地以外にも色んな歴史的建造物や文化体験が京都にはありますから、、、、きっと、、、、。

2、市バスを市民と観光客で分ける

これはただの文句に近いのですが、これ以上悪化すると市民生活と観光客との共存が難しくなると感じることもあるので書きます。例えば、観光客が多く乗車される路線のバスに乗っていつも通学しているとすると、最悪のケースは乗車拒否されるケースがあるのです。なので、はっきり分けてしまうのも一つの手段だと思うことが結構あります。

3、市内中心部以外の広報を重点的に行う

醍醐とか、京北とか、右京とかはもっと知ってもらえたら行く人増えると思うんですよねー。実はこっちの方は車でのアクセスも割と混雑に巻き込まれる可能性は少ないので、ゆっくりできますし、文化的な背景も京都という場所を踏まえた周辺地域ならではのものがあります。なので、もっと分散化させるために重点的に取り組むのがいいと思うんです。

 

 

と、まぁ偉そうに書いてきましたが、京都の街に人が増えるのは実にいいことです。でも、超有名なスポットの横にあるボロボロのお寺が由緒あるお寺だったり、各町内に秘宝が受け継がれているという話を聞くと、それだけじゃない京都の魅力を発信していく大事さを感じます。

 

個人的にも何かできないかなー。と、いうところで今回の投稿を終わります。

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