Google Analytics（GA4）への移行と基本的な指標（ユーザー・セッション・ページビュー）

ユニバーサルアナリティクスが2023年7月1日で計測を終了されます。すでに新しいGA4を使用されている方も多いと思いますが、GA4移行するこのタイミングで基本的な計測値の考え方について共有します。

GA4への移行スケジュール

googleが無料で提供しているGoogle Analyticsはユニバーサルアナリティクスを（以下UA）収束させます。そのスケジュールは以下の通り。

• 2020年10月GA4の正式公開
• 2023年7月1日をもってユニバーサルアナリティクス（UA）の計測を終了
• ユニバーサル アナリティクス プロパティで処理されたデータには、少なくとも６ヶ月はアクセス可能

最後の項目がややこしいのですが、実質的に7月1日をもってデータが消えていくことが想定されるので、7月1日までにはデータのエクスポートが必要になる、という意味と捉えた方が無難です。
（データのエクスポートまたは、何らかのレポートを作成しておく、という形でも良いかもしれません。いずれにしろ、蓄積された測定情報を書き出しておくのがおすすめです。）

弊社保守の対象者の皆様へ：従前、弊社でもユニバーサルアナリティクス（UA）での計測をおこなってきましたが、2022年6月からユニバーサルアナリティクス（UA）での計測と並行してGA4の計測を開始しております。過去のユニバーサルアナリティクスでの計測データが必要なお客様はご連絡いただけますよう、よろしくお願いいたします。
ご自身でGoogle Analyticsを設置手配されている方で、タグの設置方法がわからない方はお問い合わせください。（場合によって、有償対応になります。）

ユーザーの考え方

ユーザー数はある一定期間（指定の期間）に訪問した別ユーザーの数です。

より専門的にいうと、ブラウザの機能であるCookieの記録に沿って同じ人かどうかを判断しています。
よって、同じ人でもブラウザや環境（パソコンか、モバイルか、など）によっても違うカウントとなります。

「何が同じユーザーか」については、以下のような設定も可能です。

• Googleアカウントにログインしていたら
• 会員ログインが必要なサイトの会員ID
• その他

注意点：例えば、毎月同じ人がそのサイトにアクセスした場合、２０２２年１月１日から２０２２年５月３０日までのユーザー数をカウントする場合に、４月１日から５月３０日の結果を別途計測した場合、トータル期間のユーザー数は１になりますが、４月１日から５月３０日のユーザー数も１になります。

また、今回「ユーザー」と「新規ユーザー」という指標があります。新規ユーザーは、過去2年間に渡って来た事が無く、その集計期間に初めて来たユーザーの数です。

セッションの考え方

セッションはそのユーザーがWebサイトを訪問してから離脱するまでを１回と計測しています。

セッションが切れるまでの時間は３０分。
ブラウザに表示したまま、何のアクションもしない＝Google Analytics 4側に何の計測値も送信されない（スクロールなどは計測される）場合に、３０分以上経過したら、別セッションと計測されます。

この３０分ルールで、GA4から変更があった点に、以下のような事項があります。

• 日付が変わっても同じセッションとしてカウントされる。
• サイトを出て戻ったとしても、３０分以内なら同一セッション

サイトを出て戻っても３０分以内なら同一セッションという計測（この場合の合計のセッション数は１）にはなるのですが、別のサイトから流入したセッションとしては２とカウントされる、という点は少し注意です。

ページビューの考え方

ページビュー数はそのページを閲覧した回数

ユニバーサルアナリティクスとの違いは、ページビューとしての計測から、イベントとしての計測に変わった点です。特に最初の画面でページビューが表示されていないのは、おやっ？と思う点かもしれませんね。
そういう意味で、少しどこに表示されているかが分かりにくいかもしれません。数値としての考え方に変更は特にありません。