地産地消の野菜を食べる仕組み。あわいばって結局?

地産地消の野菜を食べる仕組み。あわいばって結局?

これまでの記事であわいばについて紹介してきましたが、結局『あわいば』は何のサイトなの?と思われているかもしれません。この記事ではあわいばの役割について説明したいと思います。

畑と人を繋げる場所『デポ』

あわいばでは「畑とつながる」をコンセプトに、ヒトと畑・農家の中間地点として『デポ』を運営します。

デポとはデポジットの略、つまり預かり所です。

消費者が農家から直接購入した野菜を預かっておく場所になります。

仕組みは、

  1. 1.消費者は欲しい分だけ野菜を購入。
  2. 農家は、消費者からの予約分だけの野菜をデポ(預かり所)へ持っていき、消費者はデポへ自分の予約分を取りに行く。

デポのシステムとしてはとてもシンプル。この2ステップで説明できてしまうのですが、デポを利用することで農家側にも消費者側にも様々なメリットが生まれます。

まず、農家は事前に需要が把握でき、フードロスを削減できます。一生懸命作ったものを、売れなかったからと無駄にしなくても良いのです。またスーパーに卸すわけではないので、形や大きさが不揃いでも、規格外野菜として廃棄しなければならない、なんてこともありません。

また消費者がデポまで取りに行くことで流通コストがカットでき、新鮮な野菜をお手頃な価格で購入できます。さらに農家と消費者はメッセージ機能で直接やり取りができるので、旬の野菜やおいしい食べ方などを教えてもらえるかもしれません。

何か天候などの事情で生産に遅れが出てしまえば連絡が直接届きますし、生産段階での疑問などがあれば聞いてみることも可能です。そうすることで消費者の不安を拭うことができ、また農家も野菜を育てるプロセスを知ってもらうことができるのです。

農家経営を農家の手に

デポによって生まれるメリットはこれだけではありません。先ほども述べたように、どこかに卸して野菜を売るわけではないので、農家と消費者が直接やりとりをします。つまり、今まで経営がうまくいっていなかった、あまり買い手がいなかったというような農家でも、あわいばに登録することで野菜を売ることができると言うことです。

日本では農業人口の確保が大きな課題となっている一方、経営が難しく、始めてもすぐに辞めてしまうというケースも存在します。そんな農家でも、デポを通じて消費者と繋がることができ、また消費者も新たな農家を知るきっかけにもなるのです。

デポを通じて畑と繋がる

そんな、農家にも消費者にも良いことづくめのデポ。これは元来の人と畑の関係を取り戻してくれます。現代の畑と切り離された生活をする私たち消費者に「畑の本来の姿」を見せ、ヒトとはたけを再び繋げる架け橋になってくれることでしょう。

ライター

ライター:齊藤

齊藤