AI時代に問われる人間の価値。「一次情報」と「熱量」、そして「人に会うこと」

AI時代に問われる人間の価値。「一次情報」と「熱量」、そして「人に会うこと」

生成AIの進化により、私たちの仕事や表現のあり方が大きく変わろうとしています。
文章作成やデザインといった作業が、AIによって瞬時に、かつ一定のクオリティで出力できるようになりました。
そんな「AI時代」において、私たち人間が発信する情報やクリエイティブに求められる本当に大切なこととは何でしょうか。それはズバリ、「一次情報」「熱量」だと私は考えています。

「二次的な制作物」にはもはや価値がない

日々ビジネスに向き合う中で痛感するのは、誰かのレイアウトやコピーを少し真似たような「二次的な制作物」には、もはや全く価値がないということです。一般的なノウハウのまとめや、無難に整えられただけのデザインであれば、AIでも十分に作れてしまいます。

これから重要になるのは、AIの機械的な予測を破るような、完全なオリジナルのコンテンツです。事実は小説より奇なりと言いますが、自分自身のリアルな経験談や、その人しか表現できないことこそが、読者や顧客を惹きつける強力な武器になります。

これは、Googleの検索評価軸(E-E-A-T)に新しく「経験(Experience)」が追加されたことにも表れています。どこかから持ってきたようなコピーコンテンツではなく、体験に基づいた一次情報であることが、これまで以上に厳しく評価される時代になっています。

均質化する知識の中で際立つ「熱量」

そして、完全なオリジナルを生み出す「経験」と同じくらい重要になってくるのが「熱量」です。

AIを活用すれば、誰もが簡単にそれなりの文章を作れるようになります。アウトプットされる「知識のレベル」はどんどん似通ってくるでしょう。きれいだけれど「AIっぽいな」と感じる隙のない提案書やメールが溢れる中で、最終的に人が評価し、心を動かされるポイントはどこでしょうか。

それは、「どうしてもこれを伝えたい」「これを使えば絶対に便利になるはずだ」という、人間にしか持てない熱量です。

だからこそ、私たち自身が「熱量を持って取り組めるビジネス」を選択し、その熱量をいかにお客様の前に出していくかが、これからのビジネスにおいて非常に重要になってくると感じています。

心を動かすのは「非効率」の中にある熱量(面接での気づき)

この「熱量」について、今日、私自身の心を大きく動かす出来事がありました。

弊社の採用面接でのことです。普段、私たちはリモートワークを基本としており、採用面接もリモートを中心に行っています。しかし、今日面接をした方の中に「ぜひ事務所に伺いたい」と、対面での面接を希望された方がいらっしゃいました。

正直なところ、対面になれば私たちの移動時間も取られますし、会議室を確保する手間も増えます。合理的・効率的な観点から言えば、リモートの方がはるかに楽です。しかし、自ら足を運びたいと言ってくれたその姿勢に、**「やっぱり心動かされるものがあるな」**と強く感じたのです。採用の合否は別としても、その方から発せられた熱量は確かに私に届きました。

このアプローチこそが、私たちが今後ビジネスを展開していく上でも不可欠な要素なのだと確信しました。

デジタル全盛期における「手書き」と「対面」の価値

知識が均質化し、効率的なデジタルデータやチャットが溢れ返る中で、あえて「非効率なもの」に価値が生まれています。

例えば、「手書き」の制作物や手紙。どんなに字が汚くても、そこには書いた人の時間と手間、そして熱がこもった「究極の一次情報」になります。

そしてもう一つ、今後さらに重要視していきたいのが「人と直接会うこと」です。 オンラインで何でも完結できる時代にあえて時間と労力をかけて「直接会う」という選択は、それだけで相手に対する本気度を示す強力なメッセージになります。

おわりに

AIは私たちに膨大な知識と効率をもたらしてくれますが、人の心を動かすことはできません。

デジタルが当たり前の時代だからこそ、完全なオリジナルである「自分の経験」を語り、相手を想う「熱量」を持ち、ここぞという時には「直接会いに行く」。そんな人間臭いアプローチこそが、これからのビジネスを動かしていく最も大切な鍵になるのだと思います。

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