プロジェクションマッピングに挑戦〜事前調査編〜

プロジェクションマッピングに挑戦〜事前調査編〜

 

1.まえがき

webデザイン、印刷物制作、ロゴ制作やコピーライティングなど幅広くデザインを行う弊社ですが、動画制作のご相談をいただく機会が増えてきました。

動画制作のスキルアップが望まれると同時に、何かこちら側からお客様を驚かせられるようなご提案ができれば…!という思いからプロジェクションマッピングに挑戦することになりました。

とはいえ、何から手をつけてよいのか分かりません。まずプロジェクションマッピングとは何か、どんな機材・ツールが必要なのか一から調べる必要がありました。

しかしまだまだ一般に浸透しているとは言い難いプロジェクションマッピング。丁寧に一から説明してくれるサイトなどありません。

そこで、弊社のサービス一覧に「プロジェクションマッピング制作」が追加できるようになるまでの備忘録として、またこれからプロジェクションマッピングに挑戦する方の参考として記事を残したいと思います。

これからマッピングに挑戦する方、興味はあるけどイマイチわからないという方、少しでも参考になれば幸いです。

プロジェクションマッピングとは

映画館のような専用のスクリーンではなく、凹凸のある壁面や、建築物・家具など立体物の表面にプロジェクターで映像を投影する手法。広告、各種イベント、メディアアートなどで利用される。3Dプロジェクションマッピング。(コトバンクより)

平面に映像を投影するだけでは厳密にはプロジェクションマッピングとは呼べないんですね。海外では「video mapping」「spatial augmented reality」とも呼ばれ、古くは1960年代ディズニーランドのアトラクション内の演出や、the Beatlesの映像にも使用されていたそうです。

目指すところ

規模の大きいものだとお城やお寺、ビルなど、小さいものだと室内の壁面に投影したり、イベントや販促用展示としてプロジェクションマッピングを見られる機会は増え、弊社が事務所を構える京都でも歴史的建造物と現代技術の融合的な催しが増えています。

ウエディングケーキにマッピング。結婚式でのムービー制作のご依頼をいただくこともあるので、このへんも出来たら幅が広がりますね!

弊社が最終的に目指す規模としては「100人越えは収容可能な、ホテルのホールくらいの広さの空間の、凹凸のある壁への投影」です。

まさにこれくらいの、イベントや式典をメービー+マッピングで盛り上げるお仕事ができたら…!
ということで情報を集めていきます。

プロジェクトマッピング制作大体の流れ

ここまで調べてざっくり理解したプロジェクションマッピングが完成するまでの工程を大まかにまとめました。

1. 投影先のオブジェクトとプロジェクターのセッティング、実際に投影しながらモデルの作成
2. 動画作成(Premire ProやAfter Effectsなどで素材となる動画を作成)
3. 動画を立体に当てはめる(マッピングソフトでどの面に映すか、タイミングなどを調整)

いくつか制作動画を見ていると、机や椅子などのオブジェクトであればマッピングソフトでモデルの作成ができそうですが、投影先が人などの複雑な立体の場合3Dモデリングソフト(Cinema4D、Maya、Unityなど?)が別途必要なようです。

必要なソフト・機材

機材

エプソン-プロジェクター-EB-X05-3300lm

明るさの度合いを表す単位lm(ルーメン)。高いほど明るくなります。

一般的なオフィスや教室などで使用されるプロジェクターの明るさは3000lm代。ものにもよりますが3200~3600あれば部屋の明かりを消さないと暗すぎて見えないということはないようです。

購入すれば50000円ほど、レンタルだと1泊5000円程度。

投影する範囲が大きければ大きいほど明るさは必要になります。それだけ遠くから広範囲に光を当てないといけません。

高ルーメン(7000〜10000lm)のものはレンタルでも1泊100万…

幸い弊社が1台のみ所有するプロジェクターは3000lm。制作はこれ1台で行い、テストと本番はもう2〜3台レンタルするのが現実的でしょう。

ソフト

こちらのまとめを参考に、機能予算などから弊社の目指すプロジェクションマッピングが実現できそうなソフトを2つに絞りました。

Grand VJ

現状もっともポピュラーと言えそうです。会場の雰囲気などで音楽をその場で選んで流すDJの映像版『VJ』のための、直感で映像を編集したり、リアルタイムでの変更に強いソフトです。その名の通り対象となるユーザー層はVJをしている、または始めたい方。参考動画やチュートリアルは音楽機材との連携が多く、DJの背景として壁や柱、DJテーブルへ投影していくスタイルのようです。弊社の目指す映像を主役にする使い方はあまり見られません。

Millumin 3

海外では使用例があるようですが、日本ではまだまだマイナーなようです。After EffectsやPhotoshopとのリンクが可能で、LEDスクリーンに投影可能なLEDマッピングや、人感センサーなどのインタラクティブツールとの連動も可能。公式サイトも壁に囲まれて踊るダンサーに投影した映像作品を使用例として掲載。こちらのほうが弊社のやりたいことには近いような気がします。

ソフト GrandVJ Millumin 3
公式サイト https://dirigent.jp/product/arkaos/grandvj-2-xt/ https://www.millumin.com/v3/index.php
UI 平面と立体の2画面 平面の1画面のみ、実際に投影しながら確認するしかない?
他ソフトとの連携 Aeとのリンク機能はなし(動画ファイルとして読み込み) Aeとのリンク機能で編集すれば書き出さなくても反映してくれる、Unity、Photoshop、Cinema4Dとも連携可能
他ハードとの連携 VJやる人におすすめの音楽機材との連動ブログやチュートリアルが多め、インタラクティブ推しではない…? LEDマッピング、人感センサーなどインタラクティブツールとの連動
言語 日本語版あり、使用例多め(vjとしての) 英語版のみ、日本での使用例があまりない
価格 54500円 669ユーロ(85400円)

 

ただどちらもUIや機能は実際使って判断したいところ。

なんとデモ版のダウンロードが両ソフトとも可能ということで、次回はデモ版を使ってみての比較結果です。

ライター

スタッフK